ワイヤードコントローラーライト for PlayStation 4乗っ取り

はじめに

近年アケコンの乗っ取りが流行している。セガサターン用のアケコンは、ハード人気からか乗っ取り報告例が多い。

セガサターンの後塵を拝するものの、PS4(ソニー)の勢いもたいしたものである。現行ハードであるPS4アケコン需要は、セガサターンのそれと同じくらい高い。

じゃぁ一丁買ってみますかと言って買い物に行くと思いのほか値段が高い。それなら自作か中古かとなるが、「BROOK社の基板は高い」「安いアケコンは純正コントローラをつながないと動かないからヤダ」「中古のアケコンでも高い」などわがままを言うと選択肢は乗っ取りになる。

材料としてHORI製ワイヤードコントローラーライト for PlayStation 4が安いということがひろく知られている。とりあえず動いたので情報をまとめた。文字メインだから解読してくれよな!!

材料

  • ワイヤードコントローラーライト for PlayStation 4 (HORI) (中古1870円)
  • Arcade FightStick TES (Mad Catz) (中古1500円くらいだった気がする)
  • グルーガン (DAISO) (多分400円くらい)
  • 配線 (100円くらい)
  • 10 kΩ抵抗 2個 (100個入り100円)(アナログスティック封印に使う)
  • 半田ごて (好きなのを使いなさい)
  • ファストン端子 (optional)(ボタン一つにつき二ついる。直付けマンはいらない)
  • 電動ドリル (optional)(アケコンの箱にあなをあけるならいる)
  • テスター(optional) (あると非常に便利)
  • PC (optional) (半田づけ成功したかどうか簡単にわかる)
  • 時間 (optional) (なれてないと狂ったようにかかるので1日仕事を覚悟しよう)

PS3用以外のアケコンのガワを使う際は、ボタン穴の数を気にしたほうが良い。 R3,L3がいらないなら12個必要。R3,L3,share,touch padがいらないなら10個でよい。PSボタンがないとPS4アケコンがつなげなくなるから注意しよう。ワイヤードコントローラーライトのタッチパッドボタンはあまり役に立たないので注意すること[1]。

手順

画像はほぼないので許して...

(1) ワイヤードコントローラーライトをばらしなさい

さながら人間を前にしたグリズリーのように本能のおもむくまま...

アナログコントローラーがいらない人は外そう。アケコン内に入るなら別に外さんでもエエ。

はんだで穴がふさがっているときは、こてで温めながら針を突っ込むときれいになる。下手すると壊れるので慎重にやろう。

R1R2,L1L2がついてたミニ基板はとらないこと。外すとたぶんR2,L2が使えなくなる。

(2) アナログスティックをstabilizeしなさい

アケコンの箱に入るならアナログスティック外さないでそのままブチこめ!!
stabilize法は[2]を見よ。ちなみにこう書いてある

In order to do this you connect one of the resistors between the points on the board named V_ctl and LX and the other resistor between the points named GND and RY(see closeup of the front for how I did this)

You then bridge points LX and LY together and RX and RY together. I just used solder for this as the points are so close( you can also see this on the pic with the closeup of the front)

Now to finish all you need to do is bridge LY and RX. I just used a small piece of wire to do this. (see closup of the back). After you bridge those two points you are done and your analog sticks will no longer be floating and randomly going off in every which direction.

コントローラの基板にはご丁寧に印字されているのですぐわかる。

(1)V_ctlとLXを10 kΩ抵抗でつなぐ。GNDとRYを10 kΩ抵抗でつなぐ。
(2)LYとRXをつなぐ。(遠いのでワイヤを使う)
(3)LXとLYをつなぐ。RXとRYをつなぐ。(近いのではんだでブリッジ)

[2]ではLYとRXを最後につないでる感があるが、2番目にやるほうが簡単そう。くわしい写真は[2]にあるのでそれを見ようね。

(3) はんだ付けをしなさい

これが一番だるい。印字されているので見たまんまつければよい。

[2]ではトリガー(R2,L2)ははんだ付けしただけじゃ使えない的なことが書いてある。R2,L2はアナログスイッチ扱いなのでそのせいな模様。トリガー用ミニ基板をそのまま使うことでR2,L2を使うことが可能になる。

ちなみにR3,L3用の端子はアナログスティック部にある。使いたい人は使えるゾ。

一組の端子をはんだ付けしたらPCでチェックして、すぐグルーガンで固定しよう。まとめてはんだ付けすると絶対外れるゾ。下の写真ではグルーガンで固定した後△のGNDが外れたので変なとこからとってます。

f:id:MegaTsar:20191109122004j:plainはんだ付け後の図 グルーガンのおかげでどうやっても汚くなる。

(4) アケコンの箱にいれなさい

いれなさい。
ボタン用コードがわしゃわしゃしてボタンと干渉するかもしれない。気をつけなさい。ちなみにTESは内側からUSBケーブルが出せなかったため、元あるUSBケーブルの穴を拡張した。f:id:MegaTsar:20191109135449j:plain拡張は電動ドリルとやすりを使った。

完成

f:id:MegaTsar:20191109135146j:plain 元のアケコンのボタンを流用できなかったのでPSボタンおよびtouch padボタンは後付けした。 ゲーム(サムスピ)やっててtouch padボタンはいらないことが分かりました。f:id:MegaTsar:20191109135745j:plain こう見るとそれなりにきれいに見える。 元のレバーは三和のヤツだがセイミツのLS-55に交換した。レバーの遊び(ガタツキ)がほぼ無くカッチリ感が強くて良い。三和より若干重め。

まとめ

アナログスティックの安定化ができれば(比較的)簡単にできる。注意するのはR2,L2を使うならミニ基板をとってはいけない点だけ。

もととなるアケコンを含めて4000円くらいだったので中古のアケコンを買うよりもちょっとだけ安いことが分かった。作業時間を含めると中古のアケコンを買ったほうがよい。

大体[2]を見ればわかるからそっち見てくれや。

遅延はゼロね。体感ゼロだからみんなもワイヤードコントローラーライトを破壊してアケコンに転生させてくれ。まってるぜ!!

参考

[1]https://hori.jp/image/2017/11/manual.pdf

タッチパッドボタンは真ん中を押したときの反応になるかと思ってた。実際はウンともスンともいわないのでいらなかった。
[2]forums.shoryuken.com sikwidit さんThank you !! もうこのレポート見ればできるぞ。

おまけ

f:id:MegaTsar:20191109124911j:plainきれいにとれました。原爆はこわいとおもいました。