どくしょかんそう文「トラストD・E」

 1ねん666くみ メガ・ツァーリ

 よむまえにタイトルのD・Eっていったいなんだろなとおもいました。ぼくは、はじめはディストラクテド・アースのことだとおもいました。ぼくたち人るいがめちゃくちゃにしたちきゅうのなげきのしょだとかんがえたからです。でも、じつはディストラクション・オブ・ヨーロプでした。ぼくは「やれやれ。こんなにわかりにくいタイトルをつけると見てもらえないぞ。」とおもいました。えらばれしひとたちがおはなしをかくじだいはおわったからです。ウェブでもなんでも、すきかってにおはなしをはっぴょうできるげんだいでは、タイトルがひんそうイコール死です。「モナコ国王庶子の俺が振られた腹いせにヨーロッパ滅亡させてみた~Destruction of Europe~」というタイトルにするといいです。これはお父さんがかいてくれました。
 しゅ人こうのエンス・ボートはニンジン色のまえがみをもつおんなのひとにフランスのパリでふられます。ニンジンの人はフラメンゴさんというなまえです。どうもエンス・ボートはフラメンゴをヨーロッパとどういつししているみたいです。つまりヨーロッパをにくみはじめたのです。エンス・ボートはヨーロッパがきらいな人たちからおかねをあつめてトラストD・Eというかいしゃをつくります。ドイツせいのカミソリがやすすぎてイライラしているこうてつ王。ゆうせいがくてきにやくたたずな上じぶんとこのカンヅメをかわないヨーロッパ人をほろぼしたいカンヅメ王。しんこんりょこうにあれはてたところにいきたい石ゆ王のむすこ。この三人がおかねをだしてくれました。ぼくは「やれやれ。石ゆ王のむすこなんてまるでフィクションだな。」とおもいました。みんなイカれたくらいじぶんかってなりゆうでヨーロッパをほろぼそうとしています。ぼくは「やれやれ。じぶんのりえきだけををもとめることはわるいことだ。」と思いました。フランスによるベルリンしんりゃくからはじまり、なぞのびょうき、どくガス、いぞんせいのあるひにんやく、なぞのびょうき、なぞのびょうき、などのおかげで12ねんかかりヨーロッパはほろびます。3おく5せんまん人いじょういたヨーロッパの人はエンス・ボートのてにより死んでしまいました。ぼくは「やれやれ。WWWAのトラコンなら1じかんくらいでほろぼしそうなのに、よくもまぁ12ねんもかかりましたね。」とおもいました。でもジワジワとほろんでゆくヨーロッパのくにぐには、みょうにリアリティがありちょっとこわくなりました。さいごにはエンス・ボートも死んでしまいます。じぶんがほろぼしたヨーロッパに一人でのりこんだエンス・ボートは、オオカミがいたりクマがいたりするまちをあるきつづけます。つかれてじめんにたおれたエンス・ボートは、あいしたヨーロッパのだいちにくちづし死にます。ぼくは「やれやれ。ころしたいほどすきというのはこのことなのか。」とおもいました。ブルジョワぶんかのそうぜつなさいごです。
 しょうもないりゆうでほろんだヨーロッパですが、ぼくはこの本をよみおわったあとに「おこらせてはいけない人もいるんだなぁ。」とかんじました。ぼくにとってのエンス・ボートはお母さんです。おこらせるとセガサターンをかくされてしまいます。わくせいであるサターンはヨーロッパよりずっとおおきいですから、ぼくのお母さんはエンス・ボートよりもずっとすごいです。おわり。