小型PCの一作例-Fractal DesignTerraとラジエータの共創-

緒言

背景

諸事情で小型PCを作ることにした。Fractal DesignのTerraが小さくて良さそうなので、このケースに入るパーツを選んだ。入らないパーツも選んだ。本件、自分としては大変満足のいくものができたが、パーツ選定にやや博才が必要だった。先達として記録を残すので、どうぞ後に続いてほしい。

構成

購入パーツを下表に示す。

部位 製品名 メーカー
PC Case Terra Fractal Design
CPU Ryzen 7800X3D AMD
GPU Pure Radeon RX7800XT Sapphire
Mother Board B650I Aorus Ultra GIGABYTE
PSU SX750 Platinum SilverStone
CPU Cooler #1 AXP 120X67 Thermalright
CPU Fan NF-A12X15 Noctua
CPU Cooler #2 Liquid Freezer Ⅱ 280 ARCTIC
Memory #1 CP2K16G56C46U5 Micron
Memory #2 AD5U560016G-DT ADATA
SSD Predator GM7-2TB Acer
OS Windows 11 Microsoft
Cable SST-PP06BE-PC335 SilverStone

諸兄貴姉貴たちはお気づきだろうがCPUクーラーやメモリがダブっている。メモリはぶっ壊れていた*1ので一度返品している。PC組みあがり後に確認したところ空冷のCPUクーラーでは冷却に不安があったため、簡易水冷のクーラーを追加購入した。このLiquid FreezerⅡが本小型PCの主役である。

パーツ選定

小型PC作成は初めてだったがケースを決めてしまえば、あとはメーカーの寸法を信じる(要博才)だけでよい。 Terraは本記事が詳しい。GPUのサイズ(長さと厚み)、CPUクーラーの高さがトレードオフになるため、パーツ選定時にある程度考える必要がある。 www.gdm.or.jp Fractal Design Terraの公式ページにはユーザーガイドがある。購入前に死ぬほど熟読し、こいつを信じてCPUクーラーとグラボを選んだ*2。搭載できるグラボの最大長さは322 mmであるため、長さ320 mmの SapphireのPure 7800XTを選んだ*3。グラボの高さは128.75 mmで厚みは52.57 mmである。ユーザーガイドを見るとこの場合はCPUクーラーの高さが67 mmに制限される。そこで高さが67 mmあるThermalrightのAXP120x67を選んだ*4。グラボとCPUクーラーは何となく白色にした。

そのほかのパーツは好みで決めた。マザーボードはアウトレットで買ったら付属品がなかった*5。ショップに言ったら2000円割引になった。メモリもアウトレットで買ったら壊れていた。返品してADATAのメモリを追加購入した*6SSDはYMTCのものが欲しかったので適当に選んだ。購入した電源はケーブルの差込口にてこずった(後述)。

なお、上述のグラボとCPUクーラーの制限は簡易水冷クーラーにすることでかなり緩和される。ただしホースに関しては注意が必要だ(後述)。

作り方

ケースに制約が多いため慣れた人でもパーツのつけ外しが多発すると思う。こればっかりはやってみないとわからないので、画像をみて雰囲気をお楽しみください。

空冷CPUクーラーの例

Terra見た目の図
Terraチャン♡小さくてかわいいネ♡隣にあるのはKensington Orbit Fusionチャン♡

7800X3Dを載せた図
7800X3Dチャン♡ヒートスプレッダ形状が変なので溝にCPUグリスが入り込むゾ♡

CPUクーラーのヒートシンクを付けた図
AXP 120x67チャン♡白いネ♡ヒートシンクマザーボードの上面がツライチでかわいいネ♡

CPUクーラーのファンを付けた図
NF-A12X15チャン♡茶色いネ♡AXP 120X67はファンを付けた状態でもヒートシンクが外せる構造なので使いやすい。PCが全部組みあがった後でもCPUクーラーだけ外して付け直すことができた。

電源をつけた図
SX750 Platinumチャン♡向きがおかしいネ♡電源のコネクタの位置が悪くこの段階ではこの向きにしか付けられなかった(本当はファンをケースの外向きにしたかった)。組みあがった後にベンチマークを回してから電源の向きを変えた。ベンチマーク後のアチアチのケース内で温まったアチアチ電源ケーブルは被覆が柔らかくなり、ケーブルの取り回し性が改善されたためなんとかなった。

グラボ載せた図
Pure Radeon7800XTチャン♡白いネ♡

マザーボード側からの図
ケーブルの取り回しに迷いが見えるゾ♡完成後に3回くらいバラバラにしてケーブルの取り回しを最適化している。SilverStoneのGPU電源用柔らかケーブルを買ったことですっきりした(画像なし)。

FAIL♡
クソデカFAILチャン♡かわいいネ♡Amazonチャン♡お客チャンから返品されたものを何も調べずにアウトレットにするのはどうかと思うゾ♡「Amzonアウトレット検品済み」じゃないゾ♡

メモリ交換用にTerra底板を外した図
バラバラでかわいいネ♡わかりにくいがケースの底板を外している。Terraはねじを外すとだいたい全部バラバラにできた。メモリ交換の作業性が上がると思ったが、慣れると底板バラバラにしないでもできた。

ここまでがAXP 120X67を使用したときの例である。この構成だとばっちり横板が閉じて美しかった(画像なし)。ただし、ゲームをしていると2月の室温10度くらいでもCPUの温度が高くなる(ファン全開で70度くらい?)ため、より冷やすことを決意した。余ったCPUクーラーは実家のPCへ移植する計画でいる。

簡易水冷CPUクーラーの例

ケース裏側の隙間からラジエータのホースが出せそう→天板にラジエータをのっけて横板を閉めればOK!! という目論見があった。

LiquidFreezerⅡのポンプの図
Liquid FreezerⅡチャン♡干渉ギリギリでかわいいネ♡ARCTIC社のホームページには対応マザーボードリストがある。B650I Aorus Ultraはリストになかったが、付けたら専用設計みたいにばっちりだった(要博才)。ちなみに公式ページを見ると後継機のLiquid FreezerⅢはB650I Aorus Ultraには付けられないそう。

ホースをケースの後ろから出した図
ホースの直径をあらかじめ計っておくと安心だゾ♡ケースをバラバラしてからラジエータを通すと上図のようにホースがだせた。これで横板が閉まれば完成だ。

横板が閉められないの図
横板が閉まらないゾ♡。ホースが固くまげても横板が閉まらなかった。マネする人は柔らかめのホースのやつにしよう。そもそもマザーボードに対して垂直にホースがでるポンプを選ぶべきではなかった。

完成♡
できました♡ホースを後ろから出す意味がないのでありのままを受け入れたゾ♡。このあとベンチを回して電源ケーブルの被覆を柔らかくして電源の向きを変えている。

完成2♡
ケーブルを小ぎれいにしたゾ♡MT-01みたいでかわいいネ♡ラジエータと天板は耐震ジェルで固定している。ついてきたFractal Designのベルクロテープを贅沢に使用した。280 mmサイズのラジエータがぴったり載り、Sugomiを感じる満足のいく仕上がりとなった。

結言

ホースの取り回しがうまくいけばかなりいい感じになると思う。ぜひマネしていただきたい。よろしくお願いします。

*1:Micronお前許さんゾ♡

*2:ちょっとした場合分けがあるので真面目に読むんだゾ♡

*3:猶予2 mmは結構危ういので気を付けて♡ともすれば入らないゾ♡

*4:猶予ゼロは結構危ういゾ♡

*5:付属品全部あります!!!じゃないよね?確認してネ♡

*6:学習しようネ♡