はじめに
ラノベばっかり読んでる諸君!!たまにはロノベ(ロシアンノベル)もいいぞ!!とりあえずリセマラランク作ったから参考にせぇ。
ロシア文学について
- 貴族メインが多い
- キリスト教的内容が多い
- 長い
- 登場人物の喋りも長い
- 読んでないやつにマウントをとれる
高速リセマラ法
その辺の古本屋に入って100円の棚からロシアっぽい名前の本を選べ。新品だと光文社古典新訳文庫がオススメだぞ。 一部訳が正確でないという批判があるが、そんなものエンタメとしてロノベを読む我々にとって関係ない。面白ければどうでもよいのだ。
注意点
個人的に、貴族ものは話がやや単調なものが多い(気がする)のでとっつきにくいかもしれない。短編集から手を出すのも良いですね。リセマラランク基準は主観で読みやすいやつがランク高いゾ。S未満はないです。なぜならロシア文学はみなS以上だから。内容はまじめに書くと長いので適当に書く。暇なら読んだ奴みんな追記したいけどそんな暇ない。
リセマラランクSSS
「罪と罰」ドストエフスキー
そのとっつきやすさからロノベ界のラノベとの誉れ高い一冊。タイトルが難しそうだが内容は(ロノベ的には)わかりやすい。最初は「開幕速攻でおばあちゃん殺して草」という不謹慎な感想しかないが、ラスコーリニコフのジリジリする精神状態が見もの。ヒロインもいる。カワイイ。妹もいる。カワイイ。エロゲの親友ポジションみたいな聖人の友達が出てくる。恋愛小説としても読めなくはない。余談だがロシア文学三大「〇〇と××」の一角(個人調べ)。もう二つは「戦争と平和」「父と子」
「初恋」ツルゲーネフ
毛がないんじゃないかと百万回くらい言われる男が書いた本。体感ロシア文学者知名度ランキングはドストエフスキー、トルストイに次ぐ3位。こんなのが初恋だと性癖がゆがむという内容。ツルゲーネフ君!!君の初恋はヤバイゾ!! 短いし読んでみよう。ちな主人公の父親がイケメン。
「どん底」ゴーリキー
ふだんネットでSSを読んでる人ならこれ。戯曲なのでセリフしかないゾ。貧民メインのお話はメジャーなロシア文学にはあまりないので、興味深い気がする。暗い日常ものですかね。
「幼年時代」「世の中に出て」「私の大学」ゴーリキー
ゴーリキーの自伝的小説。これまで読んだゴーリキーの作品の中で一番面白い。どっかの全集の解説に「ゴーリキーは自伝以外あんまぱっとしない」的なことが書いてあったのもわかる。ほかのロシア文学者は割と恵まれた家庭に生まれて、金もあるし学もある。ゴーリキーちゃんはちがう。えげつない成り上がり方をしたロシア文学界の猛者だ。リアルなろう系だ。名前も強そうだ。一ページ目から父親が死んでるシーンだし、おじいちゃんの工場は燃えちゃうし、船の皿洗いしたり、偽聖像画うったり、靴屋の店員やったりと若いうちから泣いちゃうくらい苦労している。そんな中のちの大文豪がいかにして生まれたかが分かるかもしれない本だぞ。おもにバイト先で出会う人々(船のボイラー焚きとかね)との交流が描かれていると考えてよい。オススメです。
「マトリョーナの家(文庫)」ソルジェニーツィン
第二次大戦中にスターリンを批判したといちゃもんをつけられて、ラーゲリ送りになった苦労人。ちな世界のハルキがいまだとれていないノーベル文学賞受賞者。タイトルのマトリョーナの家以外にもいろいろ入ってて読みやすい。先輩に貸したら戻ってこなかったのでもう一冊買ったよね。内容はおばあちゃんとの交流を描く短編。壁紙のうらのゴキブリがちょっとやでした。
「紅い花(文庫)」ガルシン
紅い花とはケシのこと。精神病院の入院患者の男が庭に生えてるケシに狂っちゃうお話。超面白い。岩波の紅い花には他4編入っている。全部読みやすい。なんでもいいからロシア文学読みたいけど長くて難しいのはカンベン、という人はこれから読むと吉。ガルシンが若干マイナーなためマウンター向きではない。10人中9人はDMMのゲームとおもってしまう。ガールズシンフォニーではない。
リセマラランクSS
「カラマーゾフの兄弟」ドストエフスキー
日本で兄弟というとおそ松かカラマーゾフかというくらい有名なヤツ。でも内容を知ってる人は意外といないんじゃないでしょうかね。主人公アレクセイ(男)がカワイイ。好きなとこは、ゾシマさんが死んでから臭うので聖人じゃないことに気が付くアレクセイのシーンですね。若干キリスト教色が強いがまぁ頑張って読もう。よんだら思う存分マウントをとろう。ウラー!!カラマーゾフ!!
「戦争と平和」トルストイ
トルストイ君は若干説教臭いお話を書きがち。彼の長編はどれもとっつきにくいきがする。貴族メインだし。こいつは戦争パートがちょっと難しいものの日常パートは結構面白い。だるいならそこだけ読めばいいんじゃないっすかね。読み切ったら散々マウントをとれる一冊。お気に入りのエピソードはどっかで出てきた、対フランス戦中にもかかわらず、フランス文化に染まりきった貴族たちがそこから抜け出せないヤツ。「アンナカレーニナ」は映画をみればいいんじゃないですかね。
リセマラランクS
「オブローモフ」ゴンチャロフ
ぼさっとして一日を過ごしたい人向け。真似をすると破滅する。ロシア文学界では人のいい貴族(無能)は没落して相手をだましたり搾取しまくってる貴族が勝つことがおおいきがする。生まれながらのオブローモフ気質には燃える恋も役立たずといった内容。最終的には恋人(と主人公が思ってるひと)を親友にとられるので好きな人はどうぞ。
「われら」ザミャーチン
これまで上げた中で一番新しい作品。りそうてきな共産主義を描いたおはなし。超管理されてる。そういう世界が好きな人はぜひ。個人的に新しめロシア文学は訳がとっつきにくいので覚悟しよう。