ELECOMのアケコン(JC-GMAS01)にFighting Stick SSの中身を入れたお話

目的:セガサターン用の(ボタンを変えた)アケコン作製

結果:時間と金の無駄なのでやらないほうが良い。

 

 

移植元

HORI Fighting Stick SS多分中期型(基板は0888-31) (1500円くらい)

移植先

ELECOM JC-GMAS01BK (972円)

使用部品

ボタン セイミツ PS-14-G 9個(252×9=2268円)

レバー セイミツ LS-56-01 1個(2031円)

レバーボール 1個(185円)

 配線 AWG20のヤツ(10色) 1袋(972円)

平型端子 LTO-41T-110N(10個入り) 2袋(162×2=324円)

 熱収縮チューブ OHMの直径4.0 mmのヤツ 1巻(317円)

ファスナーテープ DAISO 接着タイプ 1袋(108円)

 M3用ワッシャー 1袋(130円くらい)

レバー用ハーネス 自作 1本(???円)

使用道具(必須)

はんだごて&はんだ&はんだ吸い取り線

ドライバー

電動ドリル(なくても何とかなるかもしれないが苦行)

使用道具(あると便利)

ビニールテープ

電工ペンチ(圧着、ワイヤ剥き用)

デザインナイフorカッター

やすり

ラジオペンチ

合計:8807円+ハーネス代

計算しないほうが幸せでした。ボタン、レバー、ハーネスは離島の民以外、セイミツ工業直販のほうが安くなるかもしれないです。私はツクモで買いました。ボタン、レバー、配線、ハーネス、平型端子(ファストン端子)は中古のアケコンを買うと勝手に手に入るためそれでも良いです。なおELECOMのアケコンは箱とレバー以外役に立たないです。

 

Fighting Stick SS分解

Fighitng Stick SS中期型の内部(レバー取り換えてるため実際とは違います)

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 はんだ吸い取り線を使ってはんだを外す。レバー用配線はスイッチに直接はんだづけされているのでそこで切断する。FighitinStick SS中期型のメリットはボタンの配線が分かりやすい点(のみ)。

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外れたらこうなる。少しでもはんだが残っていると外れないので優しくやろうね。スタートボタンと連射スイッチのついてる基板は使わない。これでFighiting Stick SSの作業は一旦終わり。基板が破壊されていないか導通チェックしておくと良いですね。壊れてたらこの後の作業が無になるので。

 

ELECOMアケコン分解 

ELECOMのアケコンは箱以外使わないのでばらす。分解法はググればでてきます。特徴はレバーとレバーボールが接着されている点。使用中にレバーボールが取れて何処かへいっちゃう心配がない親切設計。そのため分解時にEリングを外す必要があります。はからずもEリングを外す練習ができる。ぶっ壊れてもよいのでここでうまい外し方の練習をすると、本命レバーの分解整備時にうまく出来るかもしれない。

 

ボタンの穴削り 写真なし

そのままだ30mmのボタンが入らないので削る。いかにもここまで削ってくださというしるしがあるためそこまで削ろう。穴は小さいよりは少し大きいほうが良い。ガタガタするならボタンにビニールテープを巻くとぴったりはまります。私はデザインナイフで削りました。この穴を削る行為が作業時間の8割程度を占めます。シャーシリーマーがあるとすぐ終わるらしい。削り終わって暇だったらやすりできれいにしよう。

 

 スタートボタン用の穴開け

クソみたいに面倒。ホールソーがあると一瞬で終わるらしい。 

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 穴あけ位置を決める。細いドリル(1.5 mmくらいがオススメ)で輪郭をつける。

もぎ取る。

デザインナイフで削る。

削りながらはまるかどうかチェックしたほうが良いです。

 

ケーブル固定用穴あけ

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やることはボタンと同じ。四角いときはマスキングテープでガイドを作ると良い。もともとの穴(一枚目下の穴)を削ってもたぶんできます。

 

レバー用の穴開け 写真なし。

ベースとレバーを固定する穴を流用してレバーをつける。ねじは付属(M3)のものを使うので、穴は3.2 mm程度が良い。その他の作業は適当でもいいがこれだけは慎重にやったほうが吉。ベースを当てて位置決めしてから穴をあけること。ひん曲がると不快な操作感になるし、下手するとねじがはいらないです。

 

基板固定用の加工

基板は絶縁用の何か(わりと梱包用プチプチを使う人が多い)に入れて箱内に置けば、このようなめんどくさい加工がいらないのでそれでも良い。

ELECOMのアケコンはボタンを抑えるために謎の部品がある。それを流用します。

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 デカい筒がボタン側と底板側についているのでそれを削る。

ねじ止め用の筒を3mm程短くする。底板と基板の干渉を避けるためです。

ワッシャーはなくても良い。クソみたいにグラグラしますが。

PS-14-Gにファストン端子をつけるとこの固定具と干渉するため、ボタン側の端子を45°くらいに曲げないといけないです。PS-15だとたぶん曲げなくても良い。

レバー固定部にパテを盛っているが別に要らないです。レバーの長さを少し短くしたいためこんなことになっています。この部品の取り付けは最後の組み立ての時にします。

 

Fighting Stick SSの基板裏面にもファスナーテープを貼る。

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マスキングテープはケーブルの仮固定用。 

 

基板のはんだづけ f:id:MegaTsar:20190512150146j:plain

GNDが1ボタンに1個あるのでそのままはんだづけする。スタートボタン用信号線は一番右。スタートボタン用GNDは一番左。まぁ見たらすぐわかります。連射させたいマンは各自うまいことやってください。Fighting Stick SSの連射ボタン部分を分解するとどれがどれかわかりますので。ハーネスを使う場合レバーのGNDはどれか1個使えばいいです。

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はんだづけの前にファストン端子と熱収縮チューブを取り付けましょうね。はんだづけが終わったら導通チェックしましょう。

 

組み込み

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組んでください。レバーの配線は、ねじった後はんだを流し込んでビニールテープで絶縁しました。ボタンの配線後、基板固定用の部品をつけて基板を固定します。注意点は2つ。(今回のやり方だと)ボタン側の端子を曲げないと組めない点。底板で基板がショートする可能性がある点。だから底板側を絶縁しましょう。私はプチプチを底板に貼り付けて絶縁しました。プチプチがいっぱい詰まっているのは静音になるかもしれないからです。

 

完成

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マスキングテープで穴をふさいでいます。右下はスタートボタン用の穴を変な位置にあけた名残です。余ったファスナーテープとなんかいい感じのケーブルまとめるやつで、箱にケーブルを貼り付けることもできるぞ。

 

まとめ

時間の無駄なのでやらないほうがいいです。基板を変な方法で固定したのが特徴ですかね。

 

おまけ

Fighting Stick SSとELECOMのアケコンのボタン比較

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左がFighting Stick SS、右がELECOMのヤツです。いなばのタイカレー缶は、中に濡らしたキッチンペーパーを入れて半田ごてを拭くのに使っていました。Fighting Stick SSのものは悪くない押し心地です。端子が小さくファストン端子が使えないため、流用する人は注意してください。ELECOMのものはうんちです。ただし良い点が1つだけあります。内部のばねが他のボタンにピッタリサイズです。そのため、ボタンをもっと固くしたい人にはうれしいです。このばねを入れるとボタンが実用には向かないくらいガチガチになります。

 

JC-GMAS01用基板について

本当はこの基板も中に入れてUSB端子とセガ・サターン端子の両方つかう気でした。面倒なので辞めました。ダイオードをそれぞれのグラウンド側に入れるとできる気がします。

裏側

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いらないものを取り除いた後、配線コードをはんだづけした基板です。ピンアサインは図の通りです。下用GNDだけ赤なのが最高に意味不明でした。

表側

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信号線用はチェック用かスルーホールが開いています。これにコードを突っ込んではんだ付けすると楽にボタンが取り付けられるかもしれないです。誰かやってください。

 

終わり